ファンマーケティングに取り組む会社とは?メリットやポイントも解説!

様々なマーケティング手法がある中で、近年注目を集めているのが『ファンマーケティング』です。

ファンマーケティングは以前からあった手法ですが、SNSの普及・インフルエンサーの登場・既存顧客の維持など数多くの要因により新たな魅力を獲得することに成功しました。

しかしファンマーケティングと言っても「どのような方法で進めればいいか分からない」「ファンマーケティング自体どういうものかイマイチ理解できない」という方がいると思います。

そこで当記事では、「ファンマーケティングの背景」「ファンマーケティングのメリット」「ファンマーケティングに取り組む企業事例」をご紹介します。

ファンマーケティングとは?

ファンマーケティングとは?の画像

“ファンマーケティング”という言葉を聞いたことがある方がいると思いますが、ファンマーケティングには主に3つの意味が存在します。

まず一つ目が、ファンの獲得を目的としたマーケティング手法です。

企業にとって自社で販売する1商品にどの程度顧客がいるかを知ることがとても重要で、1商品あたりの顧客数を理解していることで、「マーケティングの規模」「必要な予算」「在庫管理」「人員配置」などあらゆる場面で使用するコストを算出することができるようになります。

また、企業または企業が販売する商品に対して強い愛着を持つファンを獲得することで、売り上げを向上させることができるため、現代ではファンマーケティングが重要視されています。

2つ目は、ファンの意見を集め積極的にマーケティングに取り組むことです。

企業または企業が販売する商品に対して強い愛着を持つファンの意見を集め取り入れることで、顧客が求めている商品やサービスを開発・販売することができます。

消費者の意見を参考にし、顧客ニーズに合った商品やサービスを提供することで顧客ロイヤリティが向上し『長期的に関係性を保てる顧客』『競合他社に流れにくい顧客』へと育成できます。

3つ目は、熱狂的なファン層だけに向けたマーケティングに取り組むことです。

マーケティング用語の中に『パレートの法則』という言葉があるように、企業全体の80%の売り上げは、20%の優良顧客であることが多く、このような限定層に向けたマーケティングは費用対効果が高いという特徴があります。

また、ターゲット層を絞り込むことができるので、訴求力の高いPRが可能です。

工藤
自社商品・サービスのファン層を増やすことで、企業として安定し顧客獲得に必要なコストも削減できるので、新商品の開発を進めさらに事業を拡大することができます!

ファンマーケティングが重要視されるようになった背景

近年、多くの企業でファンマーケティングが注目されるようになったのは時代背景が強く関係してきます。

従来までの、全ての顧客を対象とし、標準化された製品を大量生産・大量流通することによって大きな利益と高いシェア率を確保していた『マスマーケティング』という手法が一般的で、消費者も与えられた情報を信用し、購買行動を起こしていました。

従来までのマーケティング手法だと、企業または企業の商品・サービスのファンを獲得することはあまり重要視されておらず、企業が販売する商品・サービスの情報をより大勢の消費者に見せるため、「影響力のある宣伝枠」「広告宣伝費のための多額の資金」を持つことが重要でした。

しかし現代は、消費者一人ひとりがスマートフォンやタブレットを持つようになったことから、情報のあり方・情報の扱い方が大幅に変化しました

また、スマートフォンやタブレットでいつでもどこでも『インターネット』を通じて情報が見れるようになったため、消費者一人ひとりが情報の真偽を確かめることができるようになりました。

さらに近年ではSNSの爆発的な普及により、消費者が「○○の商品使いやすいからおすすめ!」「○○の商品は価格が安いのに品質が良い!」などの評価を全世界のユーザーが見れるSNSで発信できるようになりました。

このような消費者が独自で行う「情報発信」が、企業にとってとても大切で、積極的に発信してもらうために多くのファンを獲得することが重要視されるようになりました。

ファンマーケティングの3つのメリットとは?

前述では、「ファンマーケティングとは何か」「ファンマーケティングが多くの企業で重要視されるようになった背景」を紹介してきました。

現代は、顧客一人ひとりにおける価値観の多様化が進んでいるため新規顧客獲得は難しく、既存顧客の維持に努めることが重要とされています。

そこでファンマーケティングという手法を用いることでファンを増やし効率的に新規顧客を獲得できますが、「ファンマーケティングに取り組んで何かメリットはあるの?」と疑問を持つ方や、「具体的なメリットを知りたい!」という方がいると思います。

そこでここからは、ファンマーケティングに取り組むことで得られる3つのメリットをご紹介します。

▼ファンマーケティングのメリット▼
  • 全体売上の80%をたたき出す上位20%の顧客を生み出せられる
  • 対価を必要としないマーケターが増える
  • ネガティブな事柄が発生しても顧客離れしにくい

メリット①全体売上の80%をたたき出す上位20%の顧客を生み出せられる

メリット①全体売上の80%をたたき出す上位20%の顧客を生み出せられるの画像

ファンマーケティングに取り組む1つ目のメリットは、全体売上の80%をたたき出している上位20%の顧客を生み出せるということです。

マーケティング用語の中に『パレートの法則(80:20の法則)』という言葉があるように、ビジネスにおいて売り上げの80%は全顧客の内20%が生み出しています。

・パレートの法則(80:20の法則)とは・・・経済において全体数値の大部分は、全体を構成する内の一部分が生み出しているという法則を指します。パレートの法則は、『80:20の法則』とも呼ばれています。

この法則が正しいのであれば、全顧客に向けたマーケティングには高い費用対効果が見込めないことになります。

もし仮に、全顧客に自社商品やサービスを受け入れられるようなマーケティングを実施しても、全顧客の内全体売り上げの80%に貢献する顧客は、わずか20%程度しか生み出せないことが分かります。

しかしファンマーケティングは、全体売上の80%をたたき出している上位20%の顧客層を活用したマーケティングであるため、費用対効果が高いマーケティングであると言えます。

このように全顧客に向けてマーケティングを実施するのでなく、一部熱狂的なファン層に向けたマーケティングを行うことで『的確なマーケティングを実施できる』『顧客の細かいニーズにも応えられる』というメリットもあります。

上位20%の顧客を生むためのPoint売上の80%をたたき出す上位20%の顧客を生み出すために、『上位20%の顧客に割く労力を大きくする』『上位20%の顧客が提案したことはすぐに実行する』『下位80%の顧客には、メール配信・電話など適切なフォローに留めておく』などの施策を実施することをおすすめします。

メリット②対価を必要としないマーケターが増える

ファンマーケティングに取り組む2つ目のメリットは、対価を必要としないマーケターが増えることです。

企業や企業の商品・サービスに強い愛着を持つファンは、愛着を持つ企業の商品・サービスについて積極的に情報を集めSNS・家族・友人など大勢の人にシェアします。

実際に人間の94%もの人が、価値のあるコンテンツ・面白いと思うコンテンツを他人にシェアしたい、共感してほしいと思っていることが判明しています。

企業に対して強い愛着を持つ熱狂的なファンであればあるほど、自身が持っている情報の有益性を確信していますし、積極的に拡散することが期待できます。

SNSなどに企業の商品やサービスを掲載するファンのほとんどが「この商品私/僕も欲しい!」「ちょうどこの商品探してた!」などの答えを求めていることがほとんどなので、企業からの対価をもらわなくても消費者にとって役に立つ情報を発信してくれるという特徴があります。

近年のSNS事情として、一般人でも十分な拡散力があることが多いのでファンがSNSで企業の商品・サービスを投稿することで、これまで以上に新規顧客の参入、売り上げ向上といった効果が期待できます。

工藤
SNSは拡散力が高いという特徴があるので、影響力のあるインフルエンサーに自社商品・サービスのPRを依頼することで、数多くの効果が期待できます!

メリット③ネガティブな事柄が発生しても顧客離れしにくい

メリット③ネガティブな事柄が発生しても顧客離れしにくいの画像

ファンマーケティングに取り組む3つ目のメリットは、ネガティブな事柄が発生しても顧客離れしにくいことです。

多少の不祥事があったとしても、ファン層はあらゆる情報をポジティブに捉えます。

もし、セキュリティ管理が甘く顧客の情報が外部に漏れたという事件が発生しても、その企業に強い愛着を持つファンはSNSなどで「○○株式会社大丈夫?」「こんな時だから応援しよう!」と擁護するコメントが拡散されることがあります。

例えば、YouTubeのチャンネル登録者数が100万人を超えるYouTuberがいるとして、もしそのチャンネル内の人が炎上したとしてもその後投稿される動画の視聴回数は今までと変わらないことがほとんどです。

これはYouTuberに対して熱狂的なファンがいるので、安定した地位と人気を保つことができるのです。

つまりファン層を拡大することは、企業が長期的に存続するために重要なことであるということが分かります。

工藤
一時期、ペヤング・マクドナルドの異物混入事件がありましたが、2021年現時点では両者とも復活し従来までの人気を保っています。これは熱狂的なファンが多い一つの事例と言えるでしょう。

ファンマーケティングに取り組む企業事例について

前述では、「ファンマーケティングに取り組むことで得られるメリット」をご紹介しましたが、中には「どういった内容でファンマーケティングを進めていけばいいの?」という方や「ファンマーケティングに取り組んでいる企業はあるの?」と疑問に思う方がいるはずです。

ファンマーケティングと言っても、企業の経営戦略・店舗数・予算などによって施策内容が異なります。

そこでここからは、ファンマーケティングに取り組む企業の事例をご紹介します。

▼ファンマーケティングに取り組む企業事例▼
  • 他のマーケティング施策にコミュニティを掛け合わせた『Anyca(エニカ)』
  • 運営メンバーと一対一で会話・対戦できる『逆転オセロニア』
  • ファンと共同で商品を開発する『ママリ』

他のマーケティング施策にコミュニティを掛け合わせた『Anyca(エニカ)』

Anyca(エニカ)はレンタカーと異なり、個人間で車をシェアする新しいカーシェアリングサービスです。

普段は乗ることのできないスポーツカーから痛車まで700車種以上の車が登録されているため、気分やシチュエーションによって好きな車を選ぶことができます。

そんなエニカでは、コミュニティ内のファンの力を借りて「カーシェアを通して生まれたエピソード」や「オーナー・ドライバーからの感謝のメッセージ」が見れるオウンドメディア『Anyca STORIES』での発信を行ったPR活動にも力を入れています。

また、PRやオウンドメディアなど他のマーケティング施策にコミュニティを掛け合わせることで、多くの新規ユーザーの獲得を実現しています。

工藤
エニカでは、コミュニティのゴールを『新たな文化やライフスタイルを作ること』としています。エニカでカーシェアをした体験をSNSで「#エニカで乗ってみた」というハッシュタグを付けて投稿してもらうことで、LTVを向上させています!

運営メンバーと一対一で会話・対戦できる『逆転オセロニア』

逆転オセロニアは、株式会社DeNA(ディー・エヌ・エー)の自社IPタイトルである「オセロだけどオセロじゃない新感覚のオセロバトル」というスマートフォン向けのゲームです。

そんな逆転オセロニアは、熱狂的なファンである『オセロ二アン』とコミュニケーションを図ることを重要視しています。

そのために、運営メンバーが全国各地に出向きオセロニアンと一対一で会話・対戦できる『オセロニアンミーティング』というイベントを行うことで、イベントに参加した人の「既存顧客維持」、社内メンバーのモチベーションアップを実現しました。

また、熱狂的なファンである『オセロ二アン』がオセロニアというゲームについて情報発信することで、新規ユーザーの獲得に大きく貢献していることが分かっています。

工藤
一般人・YouTuber・インスタグラマーなどがゲームに対する感想や意見をSNSなどで自発的に発信するので、信頼性が高い情報を発信し続けることから新規ユーザーが参入しやすいんですね!

ファンと共同で商品を開発する『ママリ』

ママリは、『ママの一歩を支える』をテーマにした、婚活・妊娠・出産・子育ての疑問や悩みを解決する情報サイトです。

世の中の全てのママが感じる日常の悩みを、匿名で相談できる回答率98.5%の女性向けアプリとして知られています。

ママリでは、婚活中の女性・プレママ(初めて妊娠をした女性)・ママが集まるプラットフォームとして、ファンの声を集めて『商品開発』『PR活動』に活かしています

また、ファンと共同で『ママ向けリュック』という特製アイテムを開発したり、四半期に一回「先輩ママが選ぶ本当に使って良かった育児向け商品・サービス」についてアンケートを取り、『ママリ口コミ大賞』に掲載するイベントを実施しています。

さらにワーママ(ワーキング・マザー)への「男性の育休取得」に関するアンケートを取り、その結果をプレスリリースで発信し、それに合わせて『#とるだけ育休』というハッシュタグを活用したことで大きな反響を呼びました。

工藤
ママリは、ファンの声を集め、集めた情報をもとに製品の開発を行うので、ファンが「自分も開発に携わっている」という高揚感を得ることができるため、顧客離れしにくいという特徴があります!

まとめ

ここまで、「ファンマーケティングが重要視されるようになった背景」「ファンマーケティングに取り組むメリット」「ファンマーケティングに取り組む企業事例」を紹介してきました。

企業もしくは企業が販売する商品・サービスに対して熱狂的なファンが増えると、対価を必要としない一般利用者がSNSなどを通して周囲に広めてくれるので、自然と新規ユーザーを獲得することができるようになります。

また、もし企業の不祥事が発覚しても企業に対して強い愛着を持つファンは、ポジティブに捉え企業に応援メッセージを送ったり、SNSで「応援してます!」のような投稿を発信・拡散する可能性が高いので、現代ではファンを獲得することが企業の存続につながると言っても過言ではありません。

しかしファンマーケティングに取り組むと言っても、「どんな施策を立て、実施すればいいか分からない」という方もいると思います。

当記事では、ファンマーケティングに取り組む企業の事例を紹介しているので、参考にして自社に興味を持つファンを獲得してほしいと思います。

Twitterでフォローしよう

「Clubhouse」に関する記事一覧
おすすめの記事