ファンマーケティングに取り組む会社とは?メリットやポイントも解説!

現代は顧客一人ひとりの価値観が多様化し、商品の質・機能で差別化を図ることが困難になりつつあります。

また、価値観の多様化が進んでいることで顧客自身で商品やサービスを選ぶため、新規顧客獲得が今後ますます厳しくなってきます。

そこでこの先マーケティングで成功するために『ファンマーケティング』に取り組む必要があります。

しかし中には、「ファンマーケティングって何?」「ファンマーケティングを成功させている企業は存在するの?」と多くの疑問があると思います。

そこで当記事では、「ファンマーケティングのメリット・ポイント」「ファンマーケティングに取り組む会社」をご紹介します。

ファンマーケティングとは?

ファンマーケティングとは?の画像

ファンマーケティングとは、自社商品やサービスまたは企業に対しての熱狂的なファンを育てることで「継続的な売り上げで事業が安定する」「口コミを通して顧客が増える」など様々な効果を生むマーケティング手法を指します。

2021年現代は、一人ひとりがスマートフォンやタブレットを持つようになったことから、消費者一人ひとりの価値観が多様化していることから「新規顧客の獲得」よりも『既存顧客の維持』に力を入れてより多くのファンを獲得することが重要視されています。

また、近年で普及したSNSにより『ファンマーケティング』という手法が誕生し、継続的に自社商品やサービスを購入してくれるファンを獲得することでマーケティングに成功した企業が多くなっています。

工藤
企業に強い愛着を持つ『熱狂的なファン』が多ければ多い程、企業として安定した売り上げを維持でき、新商品の開発で更にファンを獲得していくことができます!

ファンマーケティングにおける『ファン』の定義とは?

ファンマーケティングは、顧客が自社商品やサービスに強い愛着を持つことで様々な効果を生むものですが、中には「ファンマーケティングにおけるファンは、商品をたくさん買ってくれる人を指すの?」「ファンの定義って定められているの?」と疑問に思う方がいるはずです。

実際、ファンマーケティングにおけるファンは「商品の購入頻度が高い顧客」というわけではありません。

ファンの定義は、商品やサービスを提供する企業自体に愛着を持ち、「SNSで周囲に広める人」「周りの友人・家族に商品やサービスを勧める人」のような『伝道師的な役割を持つ人』のことを指します。

工藤
上記のように、自分だけが企業に愛着を持つだけでなく「周りの人も同じように企業に興味を持ってもらいたい!」と考える熱狂的なファンの情報発信によって、新規顧客が生まれてきます!

ファンマーケティングの4つのメリットとは?

前述で、「ファンマーケティングはどういう意味があるのか」「ファンの定義はどういったものなのか」を理解していただけたと思います。

しかしファンマーケティングを行ったことがない方は、「ファンマーケティングを行うとどんなメリットがあるの?」と疑問に思うはずです。

そこでここからは、ファンマーケティングを行うことで得られる4つのメリットをご紹介します。

▼ファンマーケティングのメリット▼
  • リピート購入をする可能性が高い
  • 購入単価が高まる可能性がある
  • 口コミやSNSで商品を広めてくれる
  • 競合他社に流れにくい

メリット①リピート購入をする可能性が高い

メリット①リピート購入をする可能性が高いの画像

ファンマーケティングを行う1つ目のメリットは、顧客が商品やサービスをリピート購入する可能性が高く、売り上げの予測を立てることができるので、事業の安定性向上と成長が見込めることが挙げられます。

もし商品やサービスの単価が安い場合でも、継続的に購入してくれる顧客がいるだけで継続して安定した売り上げが実現します。

また、顧客一人ひとりがスマートフォンやタブレットを持つようになり価値観が多様化している現代では、『1:5の法則』というマーケティング用語があるように新規顧客獲得よりも既存顧客の維持に力を入れた方が、「営業・マーケティングコストの削減」「新商品の開発にかかるコストの削減」にもなるので、リピーターを増やすことが事業を成長させていく上で重要であると言えます。

リピーターを増やすためのPointリピーターを増やすために、『SNSを活用した顧客に役立つ情報発信』『顧客とのコミュニケーション』が重要です。顧客との良好な関係を築くことでリピートして商品やサービスを購入してくれる可能性が高まります。

メリット②購入単価が高まる可能性がある

ファンマーケティングを行う2つ目のメリットは、購入単価が高まる可能性があることが挙げられます。

単純に、「5,000円の商品」または「10,000円の商品」だと当たり前ですが後者の商品を購入する方が企業として多くの利益が残ることになります。

また、企業が販売する特定の商品のファンになると「同じブランドの商品」もしくは「同ブランドの関連する商品」に興味を示しやすくなります。

定期的に購入していた商品にプラスして、高単価な別商品や関連商品を購入してもらうことで利益の向上が見込めます。

工藤
企業は『アップセル』や『クロスセル』などのマーケティング手法を用いることで、顧客の購入単価が高まる可能性があります。

メリット③口コミやSNSで商品を広めてくれる

メリット③口コミやSNSで商品を広めてくれるの画像

ファンマーケティングを行う3つ目のメリットは、口コミやSNSで商品を広めてくれることが挙げられます。

企業に対して強い愛着を持つファンは、口コミやSNSを通じて商品やサービスに関する情報を発信してくれることが多くあります。

人間は、感動した出来事があると「誰かに今の出来事を共有したい!」「誰かに話したい!」という感情が生まれます。

顧客が企業の商品やサービスを購入して、「この商品・サービスは素晴らしい!」と感じたらInstagramやTwitterなどで実体験をもとにリアルな口コミをしてくれます。

このように顧客からの口コミやSNSを投稿することで、それが拡散し多くの人の目に留まり、新たなファンを作り出します。

工藤
SNSの利用者数は、2022年末までには『8,241万人』へ拡大すると言われています。様々な情報が拡散されている現代では、顧客がSNSで発信する情報はシェアされやすく、売り上げに関係してきます。

メリット④競合他社に流れにくい

ファンマーケティングを行う4つ目のメリットは、競合他社に流れにくいことが挙げられます。

新規顧客は商品を試しで1回購入し様子を見るため、競合他社よりも少しでも劣っていると乗り換えられてしまいます。

しかし特定の企業に対して強い愛着を持つファンは、「商品の価格向上」「商品のスペックが多少低い」ということがあっても商品を愛好し利用しているため、競合他社に既存顧客が流れにくいという特徴があります。

顧客が競合他社に流されないことで、継続して商品やサービスを購入してくれるため安定した利益を確保することができます。

既存顧客維持に必要なこと競合他社に流れにくい顧客を増やすためには、『アフターフォローを徹底する』『顧客一人ひとりに最適な対応をする』『顧客から得た情報を有効活用する』ことが挙げられます。特にアフターフォローはとても大切で、1回でも自社商品やサービスを購入した顧客にはメールマガジンを配信する、SNSの引用リツイートでお礼するなど様々な施策を講じることが重要です。

ファンマーケティングの3つのポイントとは?

前述では、ファンマーケティングを行うと得られるメリットを紹介してきましたが、「どうすれば顧客をファン化できるの?」「顧客にどんなアプローチをすればファンになるの?」と疑問に思う方がいるはずです。

ファンマーケティングを成功させるためには、『顧客をよく知る』『顧客と良好な関係を築く』ことが重要です。

そこでここからは、ファンマーケティングの3つのポイントをご紹介します。

▼ファンマーケティングのポイント▼
  • 顧客ニーズを理解し顧客満足度を向上させる
  • CRMを活用し顧客一人ひとりと良好な関係性を築く
  • ファンイベントやSNSを通して企業と顧客の距離を縮める

ポイント①顧客ニーズを理解し顧客満足度を向上させる

ポイント①顧客ニーズを理解し顧客満足度を向上させるの画像

ファンマーケティングを成功させるための1つ目のポイントは、顧客一人ひとりのニーズを理解し顧客満足度を向上させることです。

顧客が企業に求めていることは何なのかを考えることがとても重要で、「店舗の雰囲気はどうだろうか?」「店員の接客態度はどう受け取られているか?」「オンラインのタッチポイント(企業と顧客を結ぶあらゆる接点)はユーザーの要望に応えられているか?」などを常に考える必要があります。

そのためには、アンケート・日々寄せられる販売データ・接客やカスタマーセンターで受ける生の声など様々な顧客情報に目を通し、分析して顧客ニーズを把握する必要があります。

顧客ニーズを理解し、顧客一人ひとりに最適なアプローチができれば顧客満足度が向上し売り上げを伸ばすことができます。

工藤
顧客の期待に応えることはもちろんのこと、期待以上のより良い商品・サービス・質の良い対応を提供することで、さらに高い顧客満足度を得られます!

ポイント②CRMを活用し顧客一人ひとりと良好な関係性を築く

ファンマーケティングを成功させるための2つ目のポイントは、CRMを活用し顧客一人ひとりと良好な関係性を築くことです。

従来までの営業は、担当者が個別に『営業活動内容』『営業の進捗』『手応え』等をExcelなどに入力していたため、顧客情報が属人化しやすく営業担当者が不在の場合に適切な対応ができないことがありました。

そこで多くの企業は『CRM』と呼ばれる顧客情報を一元管理できるツールを用いることが多くなりました。

このCRMを使って、「購買に関わるデータを取得する」「顧客データを収集・分析・管理」することで顧客一人ひとりに最適な対応ができるようになり、顧客との良好な関係を築くことができます。

CRMを使って顧客一人ひとりに合わせたきめ細かい対応・アプローチ・商品設計を行うことで、顧客は企業に対し「ここのブランドは自分に合っている」と感じやすくなるので、顧客満足度の向上と信頼性向上につながります。

また、CRMについてもっと詳しく知りたいという方は以下記事をご覧ください。

ポイント③ファンイベントやSNSを通して企業と顧客の距離を縮める

ポイント③ファンイベントやSNSを通して企業と顧客の距離を縮めるの画像

ファンマーケティングを成功させるための3つ目のポイントは、ファンイベントやSNSを通して企業と顧客の距離を縮めることです。

もしあなたが普段から化粧品を利用していて、定期的に購入している企業に対して「もう少し内容量が多いと使いやすいと思う」という相談をしたとします。

その意見が採用され内容量を大幅にアップした新商品が開発・発売されるとすると、単なる消費者としてではなく商品づくりのストーリーに携わった一員になったような気持ちになり、更に根強いファンになりやすいという特徴があります。

このように顧客の意見を採用して新商品を開発・販売すると、顧客が「自分はこのブランドの商品を支えている」「新商品を開発の役に立てた」という意識が強まり、ファンになりやすくなります。

ファンマーケティングを行う際は、顧客の心に寄り添い共感される仕組みをつくることが重要だと言えます。

工藤
顧客の中には企業が行う「環境保護活動」「社会活動の取り組み」に共感して、企業を応援する熱いファンが生まれる可能性があります!

ファンマーケティングに取り組む会社を紹介

ここまで、「ファンマーケティングを行うことで得られるメリット」や「ファンマーケティングのポイント」をご紹介してきました。

これからファンマーケティングに取り組む予定の企業は、「どうやってファンマーケティングに取り組めばいいか分からない」「ファンマーケティングに取り組んでいる会社を知りたい!」という方がいると思います。

そこでここからは、ファンマーケティングに取り組む会社をご紹介します。

▼ファンマーケティングに取り組む会社▼
  • アンバサダーとの関係構築・販促費ゼロを目指す『ワークマン』
  • キャンプイベントでファンとのコミュニケーションに成功した『Snow Peak(スノーピーク)』
  • ユーザーの口コミツイートをRTして好意度を上げた『丸亀製麺』

アンバサダーとの関係構築・販促費ゼロを目指す『ワークマン』

ファンマーケティングに取り組む1社目が、皆さん一度は聞いたことがある『ワークマン』です。

ワークマンは、作業服・安全靴の製造から小売りを行っている大手企業です。

2017年からは、アウトドア・スポーツ・レインウェアの専門店として『WORKMAN Plus(ワークマンプラス)』を新業態として展開しました。

ワークマンは、『ワークマン公式アンバサダー』と共に製品開発やプロモーション活動を行っています。

・ワークマン公式アンバサダーとは・・・ワークマンの製品を紹介・発信し、製品開発の助言をする方を指します。ワークマン公式アンバサダーの中には、農業・狩猟・キャンプを行うインフルエンサー『Nozomiさん』やキャンプブロガーとして活躍する『サリーさん』などが在籍しています。

アンバサダーを選定する際には、社員自らがソーシャルメディアをエゴサーチして候補者を見つけ、リクルーティングを行っています。

中には店舗にアンバサダー候補が訪れることを見込んで、社員が現地まで訪れることもあるそうです。

また、ワークマン公式アンバサダーになってもアンバサダーは金銭を受け取ることはありませんが、代わりに「ブログ投稿のPV数」「公開した動画の再生数」を最終的なKPIにすることで、ワークマンとアンバサダーが良好な関係性を築くことを目指しています。

工藤
ワークマン公式アンバサダーは、キャンプ・農業に関連したブログやYouTube活動を行っている人が多いようですね!ワークマンの製品を紹介する代わりに、アンバサダーのブログやYouTubeの閲覧数を上げることを目標にしているんですね!

キャンプイベントでファンとのコミュニケーションに成功した『Snow Peak(スノーピーク)』

ファンマーケティングに取り組む2社目が、皆さん一度は聞いたことがある『Snow Peak(スノーピーク)』です。

キャンプ好きなら一度は聞いたことがある会社かもしれませんが、Snow Peak(スノーピーク)は、オートキャンプ製品を中心にアウトドア製品の開発・製造・販売を行っているアウトドアブランドです。

そんなスノーピークは、『Snow Peak Way』というキャンプイベントを行うことで、ファンとのコミュニケーションに成功しています。

2019年には、スノーピークポイント会員だけが参加できる「Snow Peak Way」を全国11会場で計13回開催しています。

また同年に、年間の購入金額が基準を上回る会員のみが参加できる『Snow Peak Way Premium』というイベントも3回開催されています。

スノーピークからは各店舗のスタッフだけでなく、営業・企画部門・管理といったスタッフも参加し、ファンと共にスノーピークの商品について対話する機会が設けられています。

このようにスノーピークは、定期的にイベントを開催することでファンとコミュニケーションを取り、スノーピークという企業に対しての愛着を更に高めています。

工藤
スノーピークではスタッフを直接対話できるイベントの他に、Facebookのコミュニティ「Snow Peak コミュニティ」も運営しています。ここではスタッフ以外にもファン同士のコミュニケーションも行うことができます!

ユーザーの口コミツイートをRTして好意度を上げた『丸亀製麺』

ファンマーケティングに取り組む3社目が、『丸亀製麺』です。

丸亀製麺では、本格的な讃岐うどんをセルフ形式で選ぶことができ、国内全ての店舗で「打ち立て」「茹でたて」を提供しているうどん専門の飲食店です。

そんな丸亀製麺では、Twitterを始めとするソーシャルメディアにおけるファンとのコミュニケーションを積極的に行っています。

丸亀製麺Twitter公式アカウントでは、ユーザーが投稿した口コミを『RT』または『引用RT』することでその内容や意見を参考にし改善に努めています。

また、丸亀製麺について投稿しRTされたユーザーの好意度向上にもつながります。

さらに2019年には、「ごはんですよ!」でお馴染みの株式会社桃屋の提供している商品をうどんのトッピングとしてコラボする企画を実施しました。

そのプロモーション前にファンミーティング(ファンサービスとして開くイベント)を行い、参加したファンが考案した「裏技アレンジ」をプレスリリース等の情報発信プラットフォームに掲載することで、多くのメディア露出と売り上げに貢献しました。

工藤
SNSの利用者は年々増加傾向にあるため、丸亀製麺はそこに目をつけユーザーの口コミをRTすることでファンを獲得し維持してきました。これからファンマーケティングを実施する企業もまずはSNSを通じてファンを形成する方法が有効的でおすすめです!

まとめ

ここまで、「ファンマーケティングで得られるメリット」「ファンマーケティングで成功するためのポイント」「ファンマーケティングに取り組む会社」を紹介してきました。

自社商品やサービス、それらを販売する企業に熱狂的なファンが大勢いることで「リピート購入する可能性が高い」「口コミやSNSを通して新規顧客を連れてくる」といったメリットが得られるので、継続して売り上げを向上させることができます。

また、ファンマーケティングを成功させるためには顧客ニーズを理解し、顧客一人ひとりと良好な関係を築くことが重要です。

ファンマーケティングに成功している企業の中には、定期的にイベントを開催してファンとのコミュニケーションを取ったり、SNSなどのソーシャルメディアを通してファンとコミュニケーションを取っている企業が存在します。

ファンマーケティングに携わる方は、当記事を参考にファンマーケティングに取り組んでほしいと思います。

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