ファンクラブ運営システムは、どのような企業のサービスがあるのでしょうか。
ファンクラブ運営には、さまざまなノウハウや根幹となる考え方が必要です。
どのようなファンクラブを形成していきたいかで、どういった企業のサービスが向いているのか変わってきます。
ここで、ファンクラブを運営する企業のサービスと、どういった点に注意して運営するのかをまとめています。
ファンクラブを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
・おすすめのファンクラブ運営システム
・ファンクラブ運営システムの概要
・ファンクラブ運営システムが必要な理由
・ファンクラブ運用のための手順
おすすめのファンクラブ運営システム5選
数あるファンクラブ運営の中から、おすすめとなる5社のシステムをまとめました。
運営会社 | サービス名 | 特徴 | 価格 |
株式会社Nagisa | FAM | 誰でもカンタンに利用できるサブスク型サービス | 初期費用と月額利用料が無料 |
株式会社Fanplus | Fanplus | 企画・管理・運営のオールインワン | 初期導入費用なし |
株式会社バケット | Fanclove | 圧倒的低コストで会員とコミュニケーションが取れる | 会費の8%のみ |
アドフェニックス株式会社 | ifan | グッズ販売など追加カスタム可能 | 非開示のため不明 |
株式会社インターナショナルスポーツマーケティング | MiiT+ | シンプルな設計で使いやすさ重視のクラウドサービス | 初期費用と月額利用料が無料 |
それぞれ運営によって特徴・価格が異なりますので、ここでチェックしておくことをおすすめします。
FAM
FAMは、株式会社Nagisaが運営する無料のファンクラブサービスです。
サブスク型の会員限定サイトやファンクラブ、オンラインサロンを作成し、ライブ配信や動画コンテンツ、ブログなどを発信することができます。
初期費用と月額利用料は無料で、還元率は業界最大級の最大80%、手数料が少ない分収益アップがしやすいです。
サブスクで収益が発生するのはもちろん、その他にも投げ銭機能など、マネタイズがしやすい機能が揃っています。
そのため、コアファンの満足度も上げながら収益を効率的に増やすことができます。
様々な芸能人やアーティストに利用されており、開設数は200サイトを突破。
ノーコードで誰でもカンタンに作れるファンクラブでしっかりとマネタイズさせたい方はぜひ検討してみてください。
Fanplus
Fanplusは株式会社Fanplusが運営する、企画から会員管理までファンクラブ運営で利用するものをオールインワンで利用できる管理ツールを提供しているクラウド型のデジタルコンテンツ配信サービスです。
同社では、ファンクラブ運営に必要なHP作成や限定コンテンツの配信・会員属性などの分析ツールに加え、インバウンド対応として英語・中国語・韓国語にも対応しているのが特徴です。
同社は初期費用がなく、導入しやすいメリットがあり、約300を超えるアーティストのファンクラブが導入・運用されています。
有名アーティストも所属している同社の適用しているプラットフォームは、インバウンド対応もされているため、グローバル展開を視野に活動していく方におすすめです。
Fanclove
Fancloveは、株式会社バケットが運営する、初期費用0円で開始できるサブスクリプション型ファンクラブ支援サイトです。
Fancloveで発生する費用は、会費の8%の手数料だけという他にはない圧倒的な低コストで利用できるのが最大の特徴です。
Fanloveでは、ファンクラブ運営に必要な会員・クラブ・売上管理はもちろん、チケット発行・投稿・紹介特典にファンへの個別メッセージ送信など充実した機能を備えています。
また同ファンクラブでは、1600サイト以上のファンクラブが既に導入、運用されています。
ファンと長く交流したいけど、費用が気になる方や、初めてファンクラブを立ち上げたいという方におすすめです。
ifan
ifanは、アドフェニックス株式会社が運営している、スポーツやエンターテイメントなど各種ファンクラブを運用するワンストップ+クラウド型のファンクラブです。
同社では、ファンクラブ運営に必要な各種コンテンツはもちろんのこと、会員連携型ストアやメルマガ機能にグッズ販売といった拡張機能を備え、更なる売上増を狙えるような機能が特徴です。
費用に関しては、構築内容、委託内容、会費・会員数によって変化するため要問い合わせとなっていますが、100サイト以上の導入・運用があります。
ifanは、構成や会員数などファンクラブにどういった機能を設けて運営したらいいかを相談しながらカスタムしたい方におすすめです。
MiiT+
MiiT+は、株式会社インターナショナルスポーツマーケティングが運営する、初期費用と月額利用料が無料で運用できる会員管理クラウドシステムです。
同社のシステムは、会員管理システムに加え、簡単な入金処理に一括メール送信や郵便物発送など、シンプルな設計で使いやすさが最大の特徴です。
費用は、初期費用と月額利用料が無料で、利用額に応じて料金が変わってきます。
同社の利用サイト数は非公表のため不明ですが、スポーツマーケティング会社が運営していることが関わっていることもあり、スポーツ団体の導入・運用が多く見られます。
MiiT+が提供するシンプルな設計システムは、複雑な操作が苦手な方や、運営母体が大きくなると煩雑になりがちな事務効率改善を求める方におすすめです。
fanUP!
fanUP!は、企業や団体が持つ会員情報を一元管理して会員の満足度をあげ、ファン化させるために必要な機能を統合したクラウド型会員管理システムを展開しています。
株式会社広済堂ネクストが運営しており、会員動向を収集・分析して会員属性に合わせたプロモーションを行なう施策をサポートしています。
導入数は不明ですが、導入事例として渋谷キューズや一般社団法人Tリーグがあります。
初期費用で50万と高額なこともあり、ある程度顧客を抱えている企業や団体に向いています。
ファンクラブ運営システムとは?
ファンクラブ運営システムとは、企業や団体、著名人とそれらを応援・支援するファンとのスムーズなコミュニケーションを提供する役割を担うシステムのことを指します。
ファンクラブが存在することで、ファンや支援者は集まる場所が明確になり、企業や団体、著名人はそこから情報発信することでファンにいち早く情報を正しく伝えることが可能になります。
ファンクラブ運営システムの機能
ファンクラブ運営システムは、HPや各種SNS、ニュースレターなどの各種配信機能、ECサイトなどの物品販売など、それぞれの機能・役割が異なるものを組み合わせて活用していくのが特徴です。
一般的には最初に会員登録や入会手続きをして、入会後に各種コンテンツの利用や投稿、グッズの購入などができるという流れになっています。
顧客となるファンの動向を正しく分析・管理していくことで、効率の良いプロモーション活動が可能になり、ファンの満足度をさらに上げることが可能になります。
ファンクラブ運営システムが必要な2つの理由
ファンクラブ運営システムが必要な理由として、以下2点が挙げられます。
- 会員の個人情報を安全に管理できる
- 入会・退会の手続きを効率化できる
ファンクラブの運営において、システムを導入しないと規模の大小あれど運営が成り立たちません。
ここで、ファンクラブ運営システムを導入することで生まれるメリットについてまとめました。
1.会員の個人情報を安全に管理できる
ファンクラブ運営システムでは、ファンの個人情報を安全に管理することが最も重要です。
ファンクラブに入会する際や、物品購入時に取得した個人情報は行動履歴や嗜好も反映されている重要なデータです。
また、ファンクラブ内だけでなく、外部の複数サイトやアプリとも紐づいているデータである場合も多く、データの保全は最重要事項といえます。
ファンクラブ運営システムの導入は効率的に、かつ安全に個人情報を管理するためにも必要です。
2.入会・退会の手続きを効率化できる
ファンクラブ運営システムでは、入会・退会の手続きを効率よく対応できます。
データ化していない場合には、手続きは紙やり取りが発生し、送付や発送の手間に加えて運営側で照合作業を1件ずつ対応していかなくてはならず、非常に非効率でした。
しかし、データ管理された同システムでは、入会や退会希望者自らが手続きをして、不備がなければ自動的に反映され、余計な人的コストや時間コストが発生しません。
ファンクラブ運営システムを導入することで、無理・無駄なコスト削減につながり、必要な箇所に必要な時間や人を割り当てられるため、効率のいい運営が可能となります。
ファンクラブを運営するための手順
ファンクラブを運営するためには、以下の4つステップを実行する必要があります。
- コンセプトを決める
- システムを決める
- テスト実験を重ねる
- リリースと告知
それぞれのステップは、ひとつずつ順番にクリアにしてからはじめて次のステップに進む必要があります。
長く愛されるファンクラブを運営するためにも、ひとつずつチェックしていくことをおすすめします。
1.コンセプトを決める
ファンクラブのコンセプトは、ファンクラブを運営していくにあたって根幹となる部分で最も重要な点です。
具体的には、ファンとなる方に、「何を」「どのように」「どういったものを」「どういった形で」届けていくのかという根幹が定まっていないと、それを形にしていくファンクラブの運営は方針が定まらず困難になります。
ファンクラブの全ての方向性は、このコンセプトに基づくため、しっかりと検討して決めることをおすすめします。
2.システムを決める
ファンクラブサイトのコンセプトが決まったら、それに基づいてシステム設計を決める必要があります。
ファンクラブサイトには大きく2種類あります。
クラウド型
パッケージ型
クラウド型は、提供元のサービスを利用することでパッケージ型と比較して早く安くファンクラブサイトを立ち上げられます。
月々の維持費やメンテナンス費が発生する場合もあるので注意が必要ですが、必要に応じて必要な機能を継ぎ足していける点も多くあり、自ら用意するものが少なくて済むメリットもあります。
パッケージ型は、提供元となる業者とどういった機能・サービスを導入したいのか綿密な開発打ち合わせが必要です。
そのためクラウド型に比べ、準備に時間と費用がかさみますが、その分希望通りのシステムが手に入ります。
ただし一度作成したシステムは、機能追加には時間とコストがかかるなど小回りがきかない点もあるので注意が必要です。
3.テスト実験を重ねる
ファンクラブサイトを作成するシステムが導入されても、いきなりは公開せずにテスト実験を重ねていきましょう。
正常に動作するよう想定して設計されているシステムでも、いざ導入してみたら思わぬ動作不良やエラー・レスポンスが遅いなどのトラブルが発生します。
エラーが発生するたびに改修を重ねていき、実際に使ってくれるファンの失望を生まないように改善を重ねていく必要があります。
4.リリースと告知
ファンクラブサイトのテストを繰り返し行い、不具合を解消したのちリリースと告知をします。
事前にどれだけテスト実験を重ねても、不具合やトラブルはどうしても発生しますが、ひとつずつ確実に迅速に対応していくことで、ファンの信頼を獲得していけます。
最初に決めた、ファンクラブサイトのコンセプトから外れることなく、より良いものに改善していくことをおすすめします。
まとめ
いくつかファンクラブを運営するためのステップはありますが、根幹となるのはファンに何を届けていきたいのかという目的・コンセプトが最も重要です。
ファンクラブは、ファンと交流する場所を提供することです。
長く愛されるファンクラブをつくるためにも、目的・コンセプトをブラさず大切に運営していくことをおすすめします。