オンラインでの商談や打ち合わせが増えた現代において、名刺の在り方も変化しています。
リモートワークをしていても相手に名刺を渡す手段として、デジタル名刺がおすすめです。
デジタル名刺とは、名刺情報が電子化、データ化されたもの。
紙の名刺と比べて情報の更新が簡単で、いつでもどこでも交換ができるメリットがあります。
デジタル名刺サービスには有料と無料のものがあり、サービスによって利用できる機能が異なります。
無料のデジタル名刺サービスであっても、有料のサービスを上回るほどの多機能で使いやすいものもあるため、複数のサービスを比較して選ぶのがおすすめ。
当記事では、おすすめの無料デジタル名刺サービスを5つ紹介します。
自社の必要な機能を把握した上で、機能を最大限活用できるデジタル名刺サービスを利用してみてください。
▼リットリンク∞カードの特徴▼
①スマホにタッチするだけでリットリンク(人気のリンクまとめサービス)をスキャン
②何回でも使えるので、発注コストを抑えられる
③中身はいつでも何度でも変更できる
④オリジナルデザインでたったひとつのデジタル名刺が作れる
推し活でもビジネスの名刺交換でも、使い方は∞!
デジタル名刺を使うメリット
まず、デジタル名刺を使うメリットについて説明します。
メリットを理解した上でサービスを選び、より効果的に利用していきましょう。
デジタル名刺を使用する主なメリットは以下の通りです。
・オンライン上で名刺管理や共有が可能
・在庫を切らすことがなく、紙の節減につながる
・コストを削減できる
オンライン上で情報共有が可能
コロナ禍をきっかけに、以前よりオンラインでの商談やミーティングが多くなりました。
紙名刺の場合は直接渡すことでしか情報交換できませんでしたが、デジタル名刺ではオンライン上でも情報を交換したり共有したりすることが可能です。
また、専用のアプリなどで一括管理できる点もデジタル名刺ならではのメリットです。
効率よくかつ素早く名刺交換して時間を有効活用していきましょう。
紙の節減につながる
紙名刺は一人に一枚配るため大量に印刷しておく必要があります。
一方、デジタル名刺はオンライン上やNFCカードで使用されるため、紙の節減に繋がります。
保管場所に困らないという点も紙名刺にはないメリットです。
コストを削減できる
デジタル名刺には、無料で使用できるツールがあります。
また、NFCカード型の名刺でも一度買ってしまえば無限に使えます。
紙名刺のように在庫が切れるたびに再発注する必要はもうありません。
以上のような点がデジタル名刺を使用するメリットです。
無料のデジタル名刺サービスを選ぶときに検討したい4つのポイント
デジタル名刺の中でも無料のサービスを選びたい人は、下記の4つのポイントを比較して検討しましょう。
- アプリの有無
- 名刺の交換方法や登録可能数
- 既存のシステムとの連携性
- 機能性や操作性
順を追って説明します。
アプリの有無
多くのデジタル名刺サービスは、アプリ版とブラウザ版に分かれています。
アプリ版であれば、スマートフォンにダウンロードするだけで利用が可能になり、ブラウザ版であればPCでの管理がしやすいのが特徴です。
自社がどのデバイスで名刺の管理や交換をするかによって使いやすいサービスが異なるかもしれません。
さらにアプリ版のサービスを利用する場合は、iPhoneとAndroidどちらにも対応できるか、対応OSの確認も重要です。
チームで使う場合は、メンバーの持っているスマートフォンにダウンロードできるものを選びましょう。
またサービスによっては、アプリ版とブラウザ版が用意されていることもあります。
デジタル名刺サービスを比較する場合は、アプリ版とブラウザ版の有無を確認しましょう。
名刺の交換方法や登録可能数
デジタル名刺サービスの有料版と無料版で、サービスや機能の差になりやすいポイントは名刺の登録可能数です。
例えばCAMCARDというデジタル名刺管理サービスは、無料版と有料版がありますが、スキャンできる名刺枚数が有料版と無料版で異なります。
無料版 |
500枚 |
有料版 | 無制限 |
参考:[CAMCARD]
ビジネスシーンにおいて新規顧客との交流が多い企業であれば、登録できる名刺の数が無制限の方が利用しやすいでしょう。
また、名刺の交換方法も確認してください。
デジタル名刺の交換方法にはQRコードやURLで交換する方法や、アプリ内で情報を共有する方法、名刺カードを交通系iCカードのようにタップして登録する方法などさまざまです。
アプリ内で情報を共有する方法であれば、顧客によっては同じアプリをダウンロードする手間が発生する可能性もあります。
オンラインでの打ち合わせの多い企業であれば、URLやQRコードを送信するだけで名刺交換が完了する方法が使いやすいかもしれません。
仕事における名刺交換の場面を想定して、一番使いやすい方法を選びましょう。
既存のシステムとの連携性
デジタル名刺サービスを選ぶ際は、既存のシステムとの連携も確認しましょう。
デジタル名刺として交換した情報をExcelや顧客管理ツールなどと連携できれば、顧客分析や社内のコミュニケーションを円滑に行うことが可能です。
例えば、スキャンしたデジタル名刺の情報がスマートフォンの連絡先に自動的に登録できるサービスであれば、「取引先情報から連絡先を探して電話する」という作業の手間が省けます。
サービスによって連携できるサービスの種類は異なります。
まずは自社が利用する顧客管理ツールを把握してから、連携できるデジタル名刺サービスを検討するのがおすすめです。
機能性や操作性
デジタル名刺サービスを選ぶ場合、機能性や操作性の高いものや自分にとって使いやすいサービスを選びましょう。
デジタル名刺サービスの中でも、比較ポイントになりやすい機能は下記のとおり。
- 多言語対応
- 名刺情報の更新
- 名刺情報のメモ
- 名刺情報のカテゴリ分け
自社にとって使いやすい機能が備わっているサービスを検討してみてください。
また、サービスの操作性は実際に使ってみてから決めるのもおすすめ。
無料のデジタル名刺サービスであれば、利用料金がかかることもないため、数日利用してみて使い心地を把握しましょう。
自分や社内のメンバーにとって使いやすいサービスを選べば、機能を最大限利用できるはずです。
デジタル名刺の無料サービス5選
ここからは無料で利用できるデジタル名刺サービスを5つ紹介します。
それぞれサービスの機能や特徴、どんな人におすすめなのかを詳しく説明するため、比較の参考にしてみてください。
- Eight
- myBridge
- hureco
- Wantedly People
- CAMCARD
順を追って説明します。
▼リットリンク∞カードの特徴▼
①スマホにタッチするだけでリットリンク(人気のリンクまとめサービス)をスキャン
②何回でも使えるので、発注コストを抑えられる
③中身はいつでも何度でも変更できる
④オリジナルデザインでたったひとつのデジタル名刺が作れる
推し活でもビジネスの名刺交換でも、使い方は∞!
1.Eight
EightはSansan株式会社が提供する、AIと手動オペレーターの導入で登録する名刺のデータ化の正確性を向上させたデジタル名刺サービスです。
アプリのダウンロード数は100万件を突破しており、個人や企業問わず使用されています。
Eightのサービス内に名刺データを登録し、管理する方法を採用しており、アプリ版とブラウザ版があります。
自分の名刺や相手の名刺をスキャンすることで情報を登録でき、名前や会社名などでカテゴリ分けが可能。
Eightに登録した相手データは常に最新のものに更新されるため、転職や昇進などでステータスが変更した場合は通知が届きます。
SNSのように「いいね」やコメントを追加することもできるため、名刺交換以外の交流を広げられるコミュニケーションツールとして活用できるでしょう。
Eightは無料版と有料版があり、無料版でも名刺の登録枚数やクラウド保存容量、保存期間が無制限で利用できます。
有料版の利用では、名刺データのダウンロードが可能になります。
データの管理方法によってダウンロードの必要可否は変わるため、自社に必要な要素を選択してコストを削減しましょう。
名刺登録をきっかけに取引先とのコミュニケーションを深めたい方や、転職などで自分の名刺を持ちたい方におすすめのサービスです。
運営会社名 | Sansan株式会社 |
機能 | 名刺撮影でプロフィールを自動作成URLやQRコードによる名刺交換 |
特徴 | 名刺情報の更新を通知充実した検索機能名刺情報から自分に役立つ情報を発信 |
価格 | 無料
【Eightプレミアム】 |
2.myBridge
myBridgeはマイブリッジ株式会社が提供する、LINEとの連携機能に特化したデジタル名刺サービスです。
myBridgeはLINE社の新たな注力事業によって始まった名刺管理アプリサービスで、2023年5月現在サービスの利用者は10万人を突破しています。
スマートフォンで名刺を撮影するだけで登録が完了し、登録枚数の制限はありません。
データの外部連携も可能で、Excelデータとしてダウンロードしたり、Googleの連絡帳に自動登録したりと場面にあった使い方ができます。
自身の名刺情報はURLで送付でき、メールやLINEで簡単にシェアが可能。
チーム利用で活用する場合には、社内で共有名刺帳を作成して共同で編集ができます。
これらの機能全てを無料で利用できるmyBridgeは、企業やチームで名刺を管理する予定のある方におすすめのサービスです。
運営会社名 | マイブリッジ株式会社 |
機能 | 外部機能との連携可能(スマートフォンやGoogleの連絡帳、Excel)URLで名刺を送付スマホ着信時に名刺情報を表示他サービスからの名刺データ移行機能 |
特徴 | 国際規格(ISO)の情報保護とセキュリティ対策が完備ブラウザ版でも利用可能社内で共同管理できる共有名刺帳の作成が可能 |
価格 | 無料 |
3.hureco
hurecoはMUNEATSU合同会社が提供する、非接触型のデジタル名刺交換サービスです。
日本語とスペイン語、英語に対応しており、世界中で利用されています。
名刺交換や管理はアプリ内で行い、交換方法はQRコードの送信とiBeaconという無線機能を使った2種類を採用。
場面にあった名刺交換を実施できる点が魅力です。
登録したデータはiCloudに保存して複数デバイスでも活用可能。
外部機能との連携は、CSV形式での一括ダウンロードや連絡先の個別書き出しに対応しています。
名刺交換した場所をマップで記録、名刺にメモを追加することも可能なため、名刺情報を細かく記載したい方におすすめのサービスです。
サービスは全て無料で利用できるため、まずはダウンロードして使いやすさを体験してみてください。
運営会社名 | MUNEATSU合同会社 |
機能 | 名刺交換方法はQRコード送信とiBeaconという無線機能iCloud保存+複数デバイス利用可能登録情報のCSV形式一括ダウンロード |
特徴 | 名刺交換した場所をマップで記録名刺情報にメモを追加カテゴリ別に管理可能 |
価格 | 無料 |
4.Wantedly People
Wantedly Peopleはウォンテッドリー株式会社が提供する、ビジネスSNSであるWantedlyとの連携機能が豊富なデジタル名刺サービスです。
2023年5月現在、100万人以上に利用されています。
名刺情報の登録は名刺の撮影のみ。
1回の名刺撮影で最大10枚まで同時に読み込みが可能です。
さらに取り込んだ名刺情報の中でWantedlyに登録している人の情報であれば、情報更新が自動で反映される上、名刺に記載されている会社情報やWantedly内の登録情報も確認できます。
ブラウザの情報も可能な上、セキュリティ対策も人工知能による管理が万全です。
全てのサービスを無料で利用できるため、まずは試してみるのがおすすめ。
Wantedly PeopleはWantedly利用者や、顧客とのつながりを大切にしたい方におすすめできるサービスです。
運営会社名 | ウォンテッドリー株式会社 |
機能 | 1回の名刺撮影で最大10枚まで同時に読み込み可能ブラウザ操作が可能セキュリティ対策は人工知能が管理 |
特徴 | 相手のプロフィール更新を自動で反映スキャン情報から相手の会社情報を検索可能Wantedly登録情報を確認可能 |
価格 | 無料 |
5.CAMCARD
CAMCARDはIntsig Information Corporationが提供する、世界で最も利用されている名刺管理サービスとして、1億人以上のビジネスパーソンが利用しているデジタル名刺サービスです。
CAMCARDは高性能の読み取り機能が特徴のひとつ。
名刺を撮影するだけで、情報が自動的に連絡先として保存されます。
登録した情報はスマートフォンやタブレット、PCやWEB上から閲覧できる上に、他人と共有することも可能。
タグ機能やメモ追加機能もあるため、情報をまとめて自分の使いやすい方法でカスタマイズするのがおすすめです。
無料プランでは機能制限がありますが、名刺は500枚までスキャンできます。
多言語に対応していることもあり、グローバルな仕事で名刺管理をしたい方におすすめのサービスです。
運営会社名 | Intsig Information Corporation |
機能 | 高性能の読み取り機能名刺交換機能名刺登録機能が充実 |
特徴 | 世界17カ国語に対応SNS連携機能がないスマートフォン・PC・WEBから名刺の閲覧・共有が可能 |
価格 |
無料(名刺500枚までスキャンなど制限あり。広告あり) 【プレミアム】 月額480円、年間5,000円 |
無料のデジタル名刺を導入する際に注意したい3つのポイント
無料のデジタル名刺は「料金がかからない」という点では魅力ですが、注意すべきポイントもあります。
無料のデジタル名刺を利用する場合は、下記の3つのポイントに注意しましょう。
- 機能に制限がある
- 情報漏洩のリスクがある
- 管理者の業務が増加する可能性がある
順を追って説明します。
機能に制限がある
デジタル名刺サービスは、それぞれ提供する機能が異なります。
無料サービスであれば、有料版と比べて機能の制限があることも。
機能の制限が起こりやすいポイントは下記の3点です。
- 名刺の登録枚数
- 登録情報のダウンロード
- 外部ツールとの連携
サービスを比較すれば、「あるサービスでは有料だった機能が別のサービスでは無料で使える」ということもあります。
自社に必要な機能は何かを把握して、必要な機能が無料で利用できるサービスを見つけましょう。
情報漏洩のリスクがある
デジタル名刺サービスはインターネット上に情報を登録して管理するため、情報漏洩のリスクがあることを理解しておきましょう。
無料という点だけで判断してサービスを利用すれば、顧客情報を抜き取られてしまう危険が。
情報漏洩は企業としての信頼を失います。
セキュリティ管理が整っているサービスを選ぶ際は、ログインの二重認証や、通信の暗号化を徹底しているかを確認しましょう。
また無料サービスを利用する場合は、そのサービスや会社が過去に情報漏洩した経験がないか、利用するセキュリティ機能は何かを確認しておくことがおすすめです。
管理者の業務が増加する可能性がある
デジタル名刺サービスの利用を検討する場合、導入後の管理体制まで計画しておきましょう。
既に大量の紙名刺を保有しており、全てを電子化したい場合は、複数の取り込みに対応したサービスでなければ管理者の業務が増加してしまいます。
また管理するサービスは統一しておくことも大切。
複数のサービスを利用すれば、データの共有ができなくなり、入力を再度し直す必要が出るかもしれません。
必要な機能を把握した上で、導入後の利用場面や管理者の作業まで想定してサービスを選ぶのがおすすめです。
▼リットリンク∞カードの特徴▼
①スマホにタッチするだけでリットリンク(人気のリンクまとめサービス)をスキャン
②何回でも使えるので、発注コストを抑えられる
③中身はいつでも何度でも変更できる
④オリジナルデザインでたったひとつのデジタル名刺が作れる
推し活でもビジネスの名刺交換でも、使い方は∞!
まとめ
今回はデジタル名刺サービスのうち、無料で利用できるサービスを5つ紹介しました。
デジタル名刺サービスは、提供する会社によってサービス内容や連携できるツール、利用に向いている人が異なります。
自社に必要な機能や使う場面、使い始めたことで起こりうるメリットを考えた上でサービスの比較をすると良いでしょう。
無料のサービスを利用する際は、機能の制限や情報漏洩のリスクなど、注意すべきポイントもあります。
当記事では、サービスの紹介だけでなく選ぶ際のポイントや注意点についても紹介しています。
当記事を参考に、自社にとって働き方を良くするために役立つデジタル名刺ツールを見つけてみてください。