近年、インスタグラムなどのSNSを利用したマーケティングが多くの注目を集めています。
しかし、インスタグラムの運用経験がない場合、実際にその効果を得られるようになるまでには、多くの時間と労力が必要です。
そこで、インスタグラム運営のノウハウが豊富な企業へインスタグラムの運用を代行してもらう依頼が増加しています。
この記事では、SNSの運営代行企業ではなく、インスタ運用の実績がある個人へ運用代行を依頼できるのか解説していきます。
・インスタ運用代行は個人に依頼できるのか
・個人へのインスタ運用代行依頼の相場
・個人へインスタ運用代行する場合のメリット・デメリット
インスタ運用代行は個人に依頼できる?
結論から言うと、インスタ運用代行は個人に依頼可能です。
しかし、どんな人でもインスタグラムの運用ができるわけではありません。
インスタグラムの運用を代行している人は、具体的に以下の2パターンのどちらかである場合がほとんどです。
・SNSマーケティング関連の経験があるフリーランス
・自身のインスタグラムアカウントで実績がある人
それぞれの場合について、実際にどのような人がインスタ運用を代行しているのか、詳しく解説していきます。
SNSマーケティング関連の経験があるフリーランス
個人でインスタ運用代行業を請け負う人の1つ目のパターンは、SNSマーケティングやそれにまつわる運用代行業者にて勤務経験のある人が、独立してフリーランスとなった場合です。
この時注意しなくてはならないのが、多くのSNS運用代行業者の場合その仕事内容は細分化されており、実際に勤務経験があるからと言って必ずしも全ての作業に精通しているわけではないという点です。
企業としてインスタグラムの運用などを代行している場合は、多くの場合が分業制を採用しており、そこで勤務経験のある人というのはその中のある1つ~2つ程度の作業に特化している人の場合が大半を占めます。
過去にこういったSNSマーケティング関連の企業で勤務経験のある方にインスタ代行をお願いする場合は、その人がSNS運用代行業務において、全ての作業に精通しているのかを見極めることが重要です。
自身のインスタグラムアカウントで実績がある人
2つ目のパターンは、自分自身もインスタグラムで一定のフォロワー数を持ち、収益面において実績のある人の場合です。
こういった人の場合は、自分自身の実績がSNSマーケティングや運用代行の手腕を示しており、成功の実績をもとにした独自のノウハウを切り売りすることであらたな利益を生み出しています。
しかしこの場合、実はフォロワーの数だけで実績を判断することは危険だと言えます。
前述したとおり、自身の実績をもとにインスタ運用代行を営む人の説得力は、フォロワー数の多さとファンを増やした独自のノウハウの2点です。
このうちフォロワー数は、ある程度意図的に増やすことが可能な要素であり、これを過信すると運用代行を依頼したにもかかわらず思うような結果を得られないこともあります。
重要なのはフォロワーの数ではなく、それを増やしたノウハウの部分になるので、依頼を検討する場合は事前にこの点を確認しておくようにしましょう。
個人のインスタ運用代行は儲かるの?ニーズはある?
「個人が依頼人の代わりにインスタグラムを運用代行する」と聞くと「そんなに需要はあるの?」と思う人も多くいます。
結論から言うと、個人のインスタ運用代行の需要はかなりあります。
というのも、インスタの運用方法が分からない人や、単なる日記のようになってしまいフォロワー数がなかなか伸びないという悩みを抱える初心者も多くいるというのが実情です。
また、事業を手掛けている場合は人手や時間が足りず運用のノウハウもないため、インスタグラムのアカウントはあっても実際はあまり機能していないケースも多くあります。
このような理由で現状はうまくインスタグラムを運用できていない人も多く、こういった方に向けて営業をかけたり直接依頼を受けることで、複数のクライアントを獲得することも可能です。
運用代行ビジネスは経費も少ないため利益を出しやすく、収益性の面においても優れていると言えます。
個人のインスタ運用代行の相場は?
個人にインスタ運用代行を依頼する場合、企業へ依頼する場合よりも相場が安い点も魅力です。
通常、インスタグラムの運用代行を企業に依頼した場合の相場は、安くても1ヶ月10万円位~の相場感となります。
一方、個人およびフリーランスへ依頼した場合の相場は1ヶ月3万円位~と、企業へ依頼する場合よりもかなりコストを抑えて運用代行を依頼可能です。
企業へインスタ代行を依頼する場合と、個人およびフリーランスにインスタ代行を依頼する場合の相場感を以下表にまとめました。
運用代行の依頼先 | 運用代行の相場 |
---|---|
企業へ依頼する場合 | 10万円位~/月 |
個人およびフリーランスへ依頼する場合 | 3万円位~/月 |
ただしサービスの内容は、画像作成・投稿代行・アカウントのフォロワー管理およびコンサルティングなどさまざまなので、月額の料金に何が含まれるのかあらかじめ確認しておくと良いでしょう。
個人のインスタ運用代行に依頼する3つのメリットとは?
ここからは個人にインスタ代行を依頼する際のメリットを解説していきます。
個人へ依頼する場合には、以下のようなメリットがあります。
- 企業へ依頼する場合よりも費用を抑えられる
- 必要な作業のみ依頼できる
- インスタ運用に割く時間を節約できる
1つずつ順番に解説していきます。
1.企業へ依頼する場合よりも費用を抑えられる
個人へインスタの運用代行を依頼する場合の最大のメリットは、費用が安く抑えられることです。
前述の通り、企業へ依頼する場合と個人へ依頼する場合では相場が大きく異なります。
企業へ依頼する場合でも、最近は格安で運用してくれる業者も増えてきていますが、それでも月々10万円程度の料金がかかるケースがほとんどです。
一方、個人でインスタ運用代行を始める人も多く、クラウドソーシングサイトなどでも多くの個人やフリーランスがSNSの運用代行を提案しています。
また、口コミ等を参考にしながら、ある程度運用代行を依頼したい人を選ぶことも可能です。
個人やフリーランスへのインスタ運用代行依頼は「まずは少額で運用代行を依頼してみたい!」という方にもおすすめです。
2.必要な作業のみ依頼できる
個人へインスタ運用代行を依頼する場合、必要な作業に絞って依頼できる点もメリットの1つです。
企業の場合ではある程度決められたセット内容を設けている場合もあり、必要のない作業が含まれることもあります。
その点で個人やフリーランスへ依頼する場合は、依頼したい作業と必要のない作業を選び、柔軟に対応してもらえます。
その際は、作業内容によって依頼費用の交渉も可能です。
必要のない作業を削り、依頼したい内容だけを対応してもらうことで、無駄なコストを省いたコストパフォーマンスの良い依頼が可能な点が魅力です。
3.インスタ運用に割く時間を節約できる
インスタ運用のノウハウがない場合、1からアカウントを育てたり、一定のマーケティング効果を得られたりするまでには多くの時間と労力がかかります。
そういったSNS運用作業に加え、本業も並行して行っていくのは非常に困難です。
しかし個人へインスタの運用を代行依頼することで、依頼主は本業に集中できます。
その間SNS運用のノウハウを持つ個人やフリーランスが、最短で高いマーケティング効果が得られるようインスタグラムを運用してくれるため、効率的にアカウントを育てていくことが可能です。
個人のインスタ運用代行に依頼する3つのデメリットとは?
個人へインスタ運用代行を依頼する場合には、残念ながらデメリットも存在します。
ここからは個人にインスタ運用代行を依頼する場合のデメリットを解説していきます。
個人やフリーランスへ依頼する場合には、以下のようなデメリットがあります。
- 企業に比べ実績が少なくノウハウが限定される
- 対応可能な業務が限定的
- 連絡が取れなくなる可能性がある
順番に詳しく解説します。
1.企業に比べ実績が少なくノウハウが限定される
個人へ運用依頼する場合の最大のメリットは、企業に比べ実績が少ない点が挙げられます。
さまざまな案件に対応できる企業への依頼に対し、個人への依頼では得意分野が限定されるケースも多くあります。
例えば、飲食関連のアカウントで多くのフォロワー数を抱えた実績のある人に、美容関連のアカウントの運用は難しいと言えるでしょう。
このように豊富な経験を誇る企業に比べ、個人の場合はあるカテゴリーに特化した経験を持つ場合が多く、どのような実績を持つ人に依頼するのかを見極めることが重要です。
個人やフリーランスへの依頼の際は、その人の持つ実績が自分の依頼したいアカウントと合致しているか、確認しながら依頼を進めていきましょう。
2.対応可能な業務が限定的
個人でインスタ運用代行する場合、企業に比べると対応可能な作業内容が限定されるケースもあります。
例えば「大規模なキャンペーンでアカウントをアピールして集客したい」「有名人を起用してブランドの認知を広めたい」といった提案は、個人では難しいと言えます。
個人へ運用代行を依頼する場合は、投稿作業以上の提案や運営は現実的に難しい状況です。
インスタの運営に対してある程度の予算を見込める場合は、企業へ運用代行を依頼した方が求めている施策を実現できる可能性も高まるでしょう。
3.連絡が取れなくなる可能性がある
個人へインスタ運用代行を依頼する場合に最も恐ろしいのが、ある日突然連絡が取れなくなるような状況に陥ることです。
故意に連絡が取れなくなるような悪質な場合だけでなく、事故や病気などのアクシデントにより連絡が取れなくなってしまう可能性もあります。
個人で対応しているため代わりの人員も確保できず、以降投稿が続けられなくなるケースも存在します。
こういった不測の事態を見越して、個人へ運用代行を依頼する場合はIDやパスワードといったアカウント情報はもちろん、今後の投稿予定などについても日々共有するようにしておくと良いでしょう。
まとめ
この記事では、インスタの運用代行を個人やフリーランスへ依頼する場合の費用相場やメリット・デメリットについて解説しました。
個人へインスタの運用代行を依頼する場合はコスト面で魅力がありますが、企業に比べ実績が少ないなどのデメリットも存在します。
インスタグラムの運用代行を検討する場合は、企業へ依頼する場合と個人へ依頼する場合だけでなく、どのような実績のある人にお願いするかという点も重要なポイントです。
実際に依頼したい作業内容や予算に合わせ、最も適切な依頼先を検討してり効率良くインスタグラムを運用していきましょう。