お店でよく目にする名刺のような小さいカードをショップカードといいます。
ショップカードはさまざまなお店で効果を発揮しますが、中でも飲食店との相性はとても良いです。
当記事では飲食店にショップカードを導入する重要性やメリット、作成する際に意識するポイントなどを徹底解説します。
飲食店を経営されている方や飲食店で働いている方はぜひ参考にしてください。
飲食店におけるショップカードの効果と重要性
そもそも飲食店が導入する上での効果的なショップカードとはどんなものでしょうか?
特徴は大きく分けて以下の4つです。
・店舗情報がすぐわかる
・再来店・再購入につながる
・広告になる
・新規顧客の獲得につながる
順に説明していきましょう。
お店の情報がすぐわかる
まず、お店の情報がすぐにわかるという効果があります。
飲食店のショップカードには、名前や電話番号以外はもちろん、営業時間やHPのQRコードなどお店の基本情報を記載できます。
サイズが小さいため、「先日行ったあの店のことを手軽にパッと思い出せる」という意味でも、すぐに情報を確認できるショップカードは効果的です。
再来店・再購入につながる
お店のことを思い出せた人が、また行きたい!という気持ちになれることがショップカードの効果であり魅力の一つです。
また、もう一度行きたいけどお店の名前が思い出せない…という方もいるかもしれません。
そんな時に財布の中にショップカードがあればすぐにお店の名前も営業時間も確認できます。
紙切れ一枚あるだけで再来店につながる可能性が上がるのです。
広告になる
また、デザインにこだわったおしゃれなショップカードは広告にもなります。
ショップカードを見て「かわいい」「おしゃれ」と感じた人は、誰かに広める可能性があります。
すなわち、自ら発信せずともInstagramやTwitter(現X)などのSNSで拡散され、口コミが広がるという宣伝効果が期待できるのです。
紹介用として簡単に知人や友人に渡せるのもショップカードならではの効果でしょう。
新規顧客の獲得につながる
ショップカードのデザインに関して取り上げられた投稿を別の誰かが目にします。
お店について気になった人は、その情報を頼りに、あるいはインターネットでさらに料理のメニューなどを検索してから実際にお店に足を運びます。
つまり、おしゃれで工夫されたショップカードを作ることで、新規顧客の獲得につながるというのも大きな効果です。
ショップカードを利用して、知名度と顧客数を増やしていきましょう。
ショップカード作成の注意点
ショップカードがいかに重要で効果的なものであるかは理解できたかと思います。
飲食店にとってショップカードは魅力だらけの名刺です。
今すぐにでも作りたいと感じたことでしょう。
ですが、ショップカード作成には注意しなければならないことが二つあります。
コストがかかる
デザインも印刷も全て自作の場合はそれほどコストはかからないかもしれません。
しかし、飲食店だとたくさんのお客さんの手に渡る必要があるため、自然と枚数も多くなります。
大量発注だと印刷代がかかってしまう点には注意してください。
デザインの手間がかかる
視覚的に効果のあるショップカードを作るには、デザインが大切です。
そのため、デザインセンスが必要であったり、手間がかかってしまいます。
従業員の中にデザインの得意な方がいない場合は、依頼するためのコストが発生する恐れもあります。
ショップカード作成時には、ある程度の期間を設けて作成すると良いでしょう。
飲食店のショップカードに載せるべき情報
ここからは飲食店のショップカードに何を載せたらいいか悩んでいる方に向けて説明します。
記載する項目選びはとても大切です。
情報が少なすぎると伝わらないですが、多すぎても見にくくなってしまいます。
また、飲食店では競合店との差別化や押したいポイントを明確にすることで載せるべき情報が自ずと見えてきます。
以下の事柄を参考にしてみてください。
お店に関する情報
まず、必ず載せるべきなのは、店名や連絡先、住所、営業時間などお店の基本情報です。
地図を記載すれば、ショップカードを見るだけでお店に辿り着けます。
また、さらに詳しい情報をすぐに知ってもらえるよう、HPやSNSアカウントのORコードを載せておくのもおすすめです。
集客につながる情報
次に、集客につながる情報を載せましょう。
ショップカードは宣伝が目的なので、何を売りにしているお店か、キャンペーンはあるかなど宣伝したい内容を記載すると良いです。
お客さんの口コミなどもあると、より親しみ深くリアルな声を届けられます。
クーポンやポイント要素を加えるのも効果的です。
簡単なQ&A
また、簡単なQ&Aを記載する場合もあります。
喫煙・禁煙や団体予約の可否など、お店でよくされる質問はありますか?
質問に対する回答を一言添えておくだけで、同じ質問をされることが少なくなる可能性もあります。
ショップカードのデザインを作成する際に意識すること
ショップカードに記載する情報が固まってきたところで、いよいよ次はデザインです。
ショップカードのデザインを作成する際に意識することは以下の3つです。
・お店のターゲット層やメインカラー
・情報の優先順位
・再来店を促す仕組み
お店のターゲット層やメインカラー
飲食店では、ターゲット層やメインカラーを意識したデザイン作成が大切です。
ターゲットの年齢層が高く上品であればシックなイメージで、ファミリー向けであればはっきりとしたカラーでといった具合です。
お客さんに抱いてほしいお店のイメージを意識しながら、理想のショップカードを作りましょう。
情報の優先順位
お店の売りにしている部分やショップカードの目的を明確にして、載せる情報に優先順位をつけましょう。
売り上げを伸ばしたい!という目的の中にも、新規顧客を増やすためやリピート率を高めるため、客単価を上げるためなど様々な要素が含まれています。
どの部分を重視したいかを整理した上で記載内容を考えることがポイントです。
ショップカードの目的 | 記載内容 |
新規顧客を増やしたい |
営業時間や連絡先、HPなどの基本情報 お店の外観や料理の写真 お店のコンセプト |
リピート率を高めたい |
クーポンやポイント機能 HPやSNSアカウント キャンペーン情報など |
客単価を上げたい |
売りたいメニューのアピールポイント セットメニューの紹介 |
材質やサイズ
ショップカードには様々な形や素材、加工があります。
印刷会社によっては紙以外にもプラスチックカードのものがあり、耐水性や透明加工なども可能です。
どんな材質やサイズにするかをイメージしながらデザインを作成することで、より合うものが作れます。
デザイン作成ツールやカード印刷のサイトでは簡単にデザインできるよう、テンプレートがたくさん用意されています。
以下の記事で作成ツールについて詳しく紹介しているので、デザインや印刷にお困りの方はぜひ参考にしてください。
飲食店でのショプカードの置き場所、渡し方
ショップカードを作成できたところで、お客さんの手に渡らなければ意味がありません。
置き場所にもこだわってさらに効果的にショップカードを活用しましょう。
レジ前
ショップカードの置き場所として最も一般的なのはレジ前です。
お会計時のやり取りの中でのちょっとした空き時間に目に入りやすく、手に取ってもらえる可能性が高いです。
ポップなどを作ったり、「よかったらカード持って帰ってください!」と一声かけてさらに再来店を促すのも良いです。
客席やテーブル
お客さんが飲食するテーブルに置くのも効果的です。
テーブルはお客さんの滞在時間が最も長い場所です。
料理が提供されるまでの間に、話のネタとして触れられることもあります。
お店のことをより理解してもらうのに最適な場所です。
手渡し
お会計時や料理を食べ終わってひと休みしているタイミングなどに、直接手渡しすれば確実に手に取ってもらえます。
お客さんとのコミュニケーションを図るための入り口としてショップカードを利用するという考え方もアリです。
多くのお客さんに受け取ってもらい、かつ一人一人に寄り添えるため、再来店に繋がりやすいです。
周囲のお店
ショップカードの置き場所として周囲のお店に協力してもらうのもおすすめです。
それらのお店を利用した方が新規顧客として来店する可能性が高まります。
専用クーポンなどを加えておくことで、特別感やお得感がより味わえるという魅力もあります。
また、コミュニケーションをとるきっかけにもなるでしょう。
まとめ
飲食店における効果的なショップカードについて、ご紹介しました。
ショップカードはお店のことをよく知ってもらい、リピート率や売上をアップさせるメリットがあります。
デザインや置き場所、記載内容を工夫することでより効果的に活用できます。
また、お客さんとコミュニケーションをとるきっかけにもなるので、カードの情報だけでなく言葉によってお店の印象を伝えることも可能です。
ぜひ効果的なショップカードを利用して、知名度や売上を伸ばしていきましょう。
今後の飲食店経営に当記事が少しでも役立てば光栄です。